リチウムイオン電池は危険!産業廃棄物としての廃棄方法と「5つの注意点」を解説
お役立ちコラム
2023/07/03
ノートパソコンやスマートフォンなどに使用されているリチウムイオン電池。
小型で急速充電にも対応でき、大容量の電気を蓄えられることから、今後も幅広く活用されていくと期待されています。
今では我々の生活に欠かせないものとなっているリチウムイオン電池ですが、多くのメリットを持っている反面、注意しなければならないポイントもあります。
今回は、リチウムイオン電池を廃棄する際の注意点をわかりやすく解説していきます。
リチウムイオン電池(バッテリー)とは?
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リチウムイオン電池は充放電ができる二次電池です。
電池内の電解液をリチウムイオンが移動することにより充放電を行います。
リチウムイオン電池は小型で軽く、急速充電が可能で、大容量の電気を蓄えられるといった特徴があります。
電化製品の小型化が進む中で、リチウムイオン電池は欠かせない存在と言えるでしょう。
リチウムイオン電池が使用されている主な製品には次のようなものがあります。
・ノートパソコン
・スマートフォン
・コードレス掃除機
・デジタルカメラ
・電動工具
・ゲーム機 等
危険!リチウムイオン電池はごみ処理場の火災原因になる
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ごみ処理場での火災は、ほとんどがバッテリーによるもので、特にリチウムイオン電池が原因で発生することが多いです。
リチウムイオン電池は広く使用されている上、小型であるため、その他の廃棄物に混入しやすいという問題があります。
リチウムイオン電池の特性上、衝撃により破損や変形をするとショートし、発火してしまいます。
また、小型であっても大容量の電力量を蓄えられるため、発火の威力も大きく、周囲の廃棄物に燃え移り、火災へと発展していきます。
リチウムイオン電池の産業廃棄物としての分類は?
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産業廃棄物としてのリチウムイオン電池の種類は、「金属くず」「汚泥」となります。
そのため、乾電池の処理を委託する際は「金属くず」と「汚泥」の許可を取得している処理業者を選定しなければなりません。
※廃棄物の種類については、管轄行政により見解が異なる可能性があるため事前にご確認ください。
産業廃棄物のリチウムイオン電池を廃棄する時の「5つの注意点」
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リチウムイオン電池は発火した際に大きな被害に繋がる可能性が高く、適正に処理するためには、廃棄するまでの保管方法や処理業者への引き渡し方が非常に重要となります。
ここではリチウムイオン電池を廃棄する際の注意点について解説します。
注意点1:絶縁処理をして、高温かつ直射日光を避けて保管する
必ず行わなければならないことは絶縁処理です。
金属物との接触により、電極が繋がるとショートする可能性があります。
また、高温、直射日光の強いところでの保管は、発熱、破裂、発火の恐れがあります。
熱がこもる場所での保管は避けるようにしましょう。
注意点2:他の産業廃棄物と徹底して分別する
処理業者への引き渡しの際、他の廃棄物と混ざっていると処理工場で火災に発展する恐れがあります。
金属くずは接触によりショートを引き起こしやすく、廃プラスチックは非常に燃えやすいため、特に気をつけて、必ず分けて保管するようにしましょう。
誤った処理をしないためにも、分別の徹底を心がけましょう。
分別の徹底は、万が一、発火した際、燃え移りを防ぎ、被害を最小限に抑える効果もあります。
注意点3:付属している機器から無理矢理に外さない
リチウムイオン電池は、一体型の製品から無理に取り外さず、そのまま処理を委託するようにしましょう。
取り外す工程で、リチウムイオン電池に衝撃や圧力がかかり、発火する恐れがあります。
注意点4:絶対に濡らさない
リチウムイオン電池の内部にあるプリント基盤に液体が付着すると、その液体が電気を通し発火してしまいます。
これは、電源プラグとコンセントの間に埃がたまり、その埃が水分を含み、電気を通すことにより発火する原理と同じです。
注意点5:強い衝撃を与えない
外部からの衝撃や圧力により、+極とー極が触れ合ってショートしてしまいます。
廃棄物容器の底にリチウムイオン電池があり、上から投入された廃棄物の衝撃により発火するというケースは非常に多いので、その他の廃棄物と混入しないように保管しましょう。
リチウムイオン電池は「買取」になる場合もある!?
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まとまった量がある等、特定の条件が揃えば買取対象になる場合もあります。
しかし、まとまった量になるまでの保管リスクや、市況の変化により買取条件や単価、買取可否も変わるため、まずは適正処理をする方向で考えるのが無難です。
リチウムイオン電池の取り扱いに注意して適切に処理しましょう
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製品としてメリットの多いリチウムイオン電池ですが、廃棄の際は十分に注意する必要があります。
火災は人命に関わる大きな事故です。
排出元での適切な保管や分別が、火災事故を防ぐ一番のポイントとなります。
火災事故をなくすためにも、リチウムイオン電池の取り扱いには注意して適切に処理しましょう。
「てきせつ」では、危険物の適正処理のヒントやコツを分かりやすく発信しています。
適切な保管方法や分別方法が知りたい方はお気軽にお問い合わせください。
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