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特別管理産業廃棄物管理責任者とは?役割や試験の概要をわかりやすく解説

お役立ちコラム

2023/09/30

廃棄物を処理する上で注意しなければならないのは処理先だけではなく、社内の管理体制においても同等に注意しなければなりません。

 

特に、爆発性、毒性、感染性など人の健康や生活環境に悪影響を与える恐れがある廃棄物については注意が必要です。

 

適切な管理下におくことにより、適切な処理につながります。

 

今回は、特別管理産業廃棄物管理責任者(以下、特管管理責任者)について、役割や資格取得のための概要についてわかりやすく解説していきます。

特別管理産業廃棄物管理責任者とは?

特別管理産業廃棄物(以下、特管廃棄物)は、爆発性、毒性、感染性など人体や生活環境に悪影響を与える可能性があるため、適切な知識を持った責任者のもとに管理される必要があります。

 

特管廃棄物の発生状況や処理計画立案といった役割を担うのが特管管理責任者です。

特別管理産業廃棄物管理責任者には設置義務がある

 

廃棄物処理法では、特管廃棄物を排出する事業者は、発生する事業所ごとに特管管理責任者を設置することが義務付けられています。

 

ただし、誰でも特管管理責任者になれるわけではありません。

 

特管管理責任者になるためには、廃棄物処理法で定める資格が必要となります。

特別管理産業廃棄物管理責任者を設置しないと罰則がある

 

対象となる排出事業者が特管管理責任者を設置しなかった場合は30万円以下の罰金が課せられます。

 

注意しなければならないのは、特管廃棄物を排出する事業場ごとに設置する必要があるということです。

 

例えば、全国に10箇所の拠点があり、その全てから特管廃棄物が排出される場合は、10人の特管管理責任者が必要ということになります。

 

そのため、特管廃棄物が発生する事業場で、部署異動や退職といったことが発生した際、特管管理責任者が欠員するといったことがないような人員体制を構築しておく必要があります。

特別管理産業廃棄物管理責任者の3つの役割

 

特管管理責任者には明確に定められている役割があります。

 

特管廃棄物により人体や生活環境への悪影響を引き起こさせないために次の役割を確実に実行しなければなりません。

役割1:排出状況の把握

自身の事業所が排出する廃棄物について理解と状況把握をしなければなりません。

 

どのような廃棄物が、どれくらい、どの程度の頻度で発生するのかはもちろんのこと、なぜ発生するのかという背景も知ることにより、その後の処理計画や発生量削減の改善に繋げられます。

 

また、過去の排出状況についても把握しておくと良いでしょう。

 

傾向や過去の対策、数字の推移を知ることにより、具体的かつ効率的に処理計画を進められます。

役割2:処理計画の立案

廃棄物の排出状況を把握したら、次は確実な処理計画です。

 

新たな廃棄物が発生する場合は、異なる処理業者と新たに契約を結ばなければならない場合もあります。

 

適切に処理可能か、処理場の許可証や処理フローの確認や現地視察など、しっかりと計画に入れ込みましょう。

役割3:処理方法の確保

廃棄物の適正処理を実行する上で、まずは廃棄を委託する処理業者を必ず確保しておきましょう。

 

同じ廃棄物であれば過去に委託したところに頼めると思われがちですが、廃棄物の法律の変化や、処理業者の方針転換などにより、「以前は受けられたけど、今は受けられない」という状況も起こり得ます。

 

定期的に処理業者への荷受けの可否や条件変更がないかの確認を行い、確実な処理先の確保を実施しましょう。

特別管理産業廃棄物管理責任者になるにはどんな資格が必要? 

 

特管管理責任者には環境省で定められた資格を有する必要があります。

 

注意すべき点としては、特管廃棄物であっても「感染性産業廃棄物」か「それ以外の廃棄物」によって、必要な資格条件が異なるという点です。

パターン1:感染性廃棄物が排出される場合

感染性廃棄物が排出される事業場で特管管理責任者になるためには次の3つのうちのいずれかの資格が求められます。

 

1)医師や薬剤師、獣医師、看護師、歯科衛生士といった医療系の資格

 

2)環境衛生指導員としての2年以上の実務経験

 

3)医学、薬学、保健学、衛生学、獣医学といった大学や専門学校での課程を修了している

パターン2:感染性廃棄物以外の特別管理産業廃棄物が排出される場合

感染性廃棄物以外が発生する事業場では、環境衛生指導員としての2年以上の実務経験者か、大学や専門学校で理学や薬学、工学といった課程を修了している必要があります。

 

ただし、JWセンターの講習を受けることにより、必要な知識を有していると認められます。

JWセンターの講習を受講すれば特別管理産業廃棄物管理責任者になれる

 

多くの都道府県ではJWセンター(公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター)が開催する講習会を修了することで、必要な知識を有していると認められます。

 

そのため、多くの方がJWセンターの講習を受講することにより特管管理責任者になっています。

 

▼参考URL:https://www.jwnet.or.jp/workshop/index.html

特別管理産業廃棄物管理責任者の講習会の申し込みは忘れずに!

 

実務の条件や学歴、職務経歴によりハードルが高く感じる資格ですが、JWセンターの講習はこれからでも間に合います。

 

特管管理責任者の資格が必要な方は、講習会の申し込みをお忘れなく!

 

「てきせつ」では産業廃棄物の法律だけでなく、資格や資格取得に必要な情報も発信しています。

 

その他にも、資格や許可について疑問や質問がある方はお気軽にお問い合わせください。

 

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