コンクリートガラとは?コンクリートくず・がれき類との違いをわかりやすく解説
お役立ちコラム
2023/09/30
建設工事から発生するコンクリートガラですが、がれき類との違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。
その他にもコンクリートくずという呼び方も存在しており、意味を混同して使用しているケースも多く見られます。
今回は、それぞれどのような意味を持っているのか、どのように処理したら良いのか、違いや処理方法についてわかりやすく解説していきます。
コンクリートガラ、コンクリートくず、がれき類の違い

コンクリートガラとコンクリートくず、そしてがれき類は一見同じものを指していそうですが、産業廃棄物処理法上では明確な違いがあります。
それぞれの意味や違いを見ていきましょう。
種類1:コンクリートガラとは?
コンクリートガラとは「工作物の新築や改築または除去によって発生したコンクリートの破片」と定義されています。
ビルの解体工事に伴って発生したものはコンクリートガラに該当します。
産業廃棄物の種類としては「がれき類」の分類です。
種類2:コンクリートくずとは?
製造過程において発生するコンクリート製品くずをコンクリートくずと呼びます。
産業廃棄物の種類としては「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」の分類です。
コンクリートガラとは同じ物質ではありますが、発生工程が異なるため、産業廃棄物の分類としては別物として取り扱う必要があります。
種類3:がれき類とは?
がれき類とは「工作物の新築や改築または除去によって発生したコンクリートの破片、アスファルトの破片、その他これに類する不用物」という定義です。
つまり、産業廃棄物の種類の一つであるがれき類の中に「コンクリートガラ」が含まれています。
コンクリートガラの処分方法

コンクリートガラの主な処分方法は「粉砕」「選別」「粒度調整」です。
処分の流れを詳しく見ていきましょう。
まず、重機でコンクリートガラを粗破砕し、品目別に仕分けて、次に、がれき用の粉砕機に投入し、さらに細かく粉砕します。
粉砕されたコンクリートガラを磁力選別機に投入し、混入している金属を除去していきます。
最後に、ふるい機にかけて、コンクリートガラの粒度を統一するという流れです。
この際、必要に応じて、再度磁力選別機にかけることにより、確実に金属を取り除くことができます。
コンクリートガラは、日本の産業廃棄物の総排出量の割合から見てもトップ3に入るほど発生量が多い廃棄物です。
発生量が多く、処理に工数がかかっていそうなイメージがありますが、国内のリサイクル率は99%を超えており、排出事業者と処理業者のレベルの高さが伺えます。
コンクリートガラの再生方法3選

高いリサイクル率を誇るコンクリートガラですが、実際にどのような資源にリサイクルされているのでしょうか。
再生方法1:再生骨材
骨材とは、コンクリートやアスファルトを作るための砂や石といった材料のことです。
コンクリートガラをリサイクルした素材でも骨材としての機能を果たすため「再生骨材」として活用されています。
再生方法2:再生砕石
砕石とは、基礎工事で敷き詰める小石のことです。
通常は採石場から岩盤を砕いて作られるのですが、コンクリートガラからリサイクルして作られる「再生採石」でも求められる基準は満たせるので、よく活用されています。
再生方法3:再生路盤材
路盤とは、舗装された道路の一部で、砕石や砂利などで構成された層のことです。
リサイクルされたコンクリートガラは「再生路盤材」として活用されます。
コンクリートガラの処分費用の相場

コンクリートガラの処分費は、次の要素で大きく変動します。
・鉄筋などのコンクリート以外の物質が含まれているか(選別の手間)
・塊の大きさ(破砕の手間)
・荷姿(フレコンバッグや土嚢袋等から出す手間)
処理を行う上での手間が少ない場合は5,000円/トン程度で済む場合もありますが、極端に大きかったり、不純物が多かったりすると50,000円/トン以上になる場合もあります。
価格設定の条件については事前に処理業者に確認するようにしましょう。
コンクリートガラのリサイクル動向

コンクリートガラのリサイクル率は非常に高く、99%を超えています。
2002年の建設リサイクル法の施行により、建設廃棄物のリサイクルが義務付けられてからリサイクル率は急速に向上しました。
1995年では80%だったリサイクル率が2005年で98%、2012では99%となっています。
高いリサイクル率を実現している一方で、再資源化後の利用用途が少ないという課題もあるため、リサイクル材の今後の活用範囲を広げていく必要があります。
コンクリートガラの特徴を押さえて適切にリサイクルしましょう

コンクリートガラは「破砕」「選別」「粒度調整」がしっかりとできていれば様々なものに活用することができます。
リサイクルまでの工程を知ることで、後工程を考慮した工事の作業計画を立てることができます。
排出事業者の努力と工夫なしに、高いリサイクル率は実現できません。
正しく特徴と違いを理解し、適切に処理していきましょう。
「てきせつ」では工事に関係する廃棄物について、定義の違いや処理の注意点についてわかりやすく解説します。
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