産業廃棄物の積み込みで過積載になったらどうする?責任の所在はどこ?
お役立ちコラム
2023/12/01
皆様は普段、産業廃棄物の引き渡しをするときに「過積載」について意識しているでしょうか。
意識はしていても過積載にならないように、具体的にどのようなことをしているでしょうか。
産業廃棄物に限らず過積載は重大な事故につながる危険な行為です。
過積載を防ぐためにすべきことはなんでしょうか。
ここでは、産業廃棄物の積み込みで過積載を防ぐ方法と、責任の所在についてわかりやすく解説していきます。
過積載とは?
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過積載とは、車両の最大積載量を超えて荷物を載せ、輸送する行為です。
運転が安定せず、車両のバランスも悪くなるため、制動距離が伸びたり、横転したり重大な事故のリスクを孕んでいます。
道路交通法の違反行為であり、罰則の対象となります。
過積載がなくならない原因
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産業廃棄物業界においても、過積載の危険性はある程度認知されているにもかかわらず、なくなっていない現状があります。
根本的な改善につながらない主な原因として次のようなことがあります。
原因1:依頼者からの価格交渉
廃棄物の運搬業務は一般貨物と同様に、過度な価格競争に巻き込まれやすく、受注するために薄利で仕事を受けなければならないということが起こります。
そのため、効率を上げるようと一度にたくさんの廃棄物を運んでしまい過積載につながるというケースがあります。
原因2:依頼者のリテラシーの低さ
そもそも依頼者が過積載についての知識が乏しいということがあります。
とりあえず目の前にある廃棄物を全て無くしたいという思いから、ドライバーに無理に積ませるといったケースです。
産業廃棄物の積み込みで過積載になった時の責任の所在はどこ?
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過積載の責任は、原則として「ドライバー」と「運行管理者である収集運搬業者」が負うことになります。
では排出事業者はどうでしょうか。
排出事業者からの指示により過積載につながるというケースがあるため、積極的な関与が認められた場合、排出事業者も罰則の対象となります。
産業廃棄物の過積載をしてしまった際の罰則
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過積載の罰則対象はドライバー、収集運搬業者、荷主それぞれに定められています。
罰則対象1:ドライバー
ドライバーへの罰則は、過積載を起こした際の車種と過積載の割合により違反点数と反則金が科せられます。
▼過積載の割合別の違反点数と反則金(大型車/普通車)
50%未満 :違反点数(2点/1点)、反則金(3万円/2.5万円)
50〜100%未満:違反点数(3点/2点)、反則金(4万円/3万円)
100%以上 :違反点数(6点/3点)
過積載の割合が100%以上の時、大型車の場合は「6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金」で普通車の場合は「反則金3.5万円」となります。
罰則対象2:収集運搬業者
ドライバーが過積載をしてしまった運搬業者は、違反内容とその回数に応じて車両の使用が制限されます。
また悪質な違反者の場合は、収集運搬業の許可が取り消される可能性もあります。
罰則対象3:荷主
過積載の罰則の対象は荷主にも定められています。
過積載を指示するような関与が認められた場合、管轄の警察署長から「再発防止命令」が出されます。
再発防止命令に違反した場合、「6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金」に科せられます。
産業廃棄物の過積載を防ぐための3つの対策
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過積載を未然に防ぐためにどのようなことができるのでしょうか。
すぐに始められる対策を紹介します。
対策1:事前に写真や重量情報を共有する
廃棄する対象が機械や什器のようなものであれば、製品の仕様を調べれば重量情報がわかります。
また、写真も重量を想定する上で重要な情報です。
事前に共有する情報は多い方がリスクを下げられるため、どんな情報がどのタイミングで必要かを処理業者とコミュニケーションをとりながら確認しておきましょう。
対策2:比重換算係数から概算重量を計算する
産業廃棄物には比重換算係数というものがあり、体積からおよその重量を想定することができます。
例えば廃プラスチックの場合、比重換算係数は0.35t/m3となるため、1m3発生した際の重量はおよそ350kgと算出することができます。
▼参考URL:https://www.env.go.jp/recycle/waste/nt_061227006.pdf
対策3:計量結果を社内共有しノウハウとして蓄積する
排出事業者ごとに発生する廃棄物には傾向があります。
廃棄物発生量の実績を確認し、社内共有することにより、適切な物量での依頼につなげられることができます。
過積載を防ぐために排出事業者が注意すべきこと
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過積載の主な原因として、正しい情報の提供ができていない点と、過度なコストカットが挙げられます。
引き取りを依頼する際に重量情報を調べる、自社で計量できる際は計量情報を伝えるといったように正しい情報を共有するように心掛けましょう。
また、適切な料金で依頼することが過積載を防ぐことにつながります。
無理な委託になっていないか社内や運搬業者にヒアリングをしながら確認すると良いでしょう。
定められた積載量を守り過積載を回避しましょう
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過積載は路面を傷めるだけでなく、横転などによる死亡事故のリスクも孕んでいます。
正しい積載量で計画的に廃棄を行いましょう。
「てきせつ」では、廃棄物処理の正しい運用だけでなく、違反行為を未然に防ぐ対策についてもわかりやすく発信しています。
産業廃棄物の処理や運用、リスク対策に関する疑問や困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください。
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