最近良く耳にする「サーキュラーエコノミー」の5つのビジネスモデルとは?
お役立ちコラム
2024/03/01
温暖化の影響で日本から四季がなくなりかけていると感じている方は多いのではないでしょうか。
それだけでなく、ゲリラ豪雨や台風被害など、気候変動による影響は我々が身近に感じるレベルで深刻な問題に発展しています。
世界の動きを見ると、サーキュラーエコノミーへの動きが活発化しており、企業や個人単位でも関心が高まってきています。
今回は、最近よく耳にするサーキュラーエコノミーについて、5つのビジネスモデルをわかりやすく解説していきます。
サーキュラーエコノミーとは?

サーキュラーエコノミーとは、日本語で「循環型経済」と呼ばれています。
経済活動の中で廃棄される製品や原材料を「廃棄物」ではなく「資源」として捉え、循環させていくという経済システムです。
サーキュラーエコノミーとSDGsの違い
SDGs(持続可能な開発目標)とは、国連が定めた2030年までに達成すべき17の目標のことです。
サーキュラーエコノミーは、SDGsで定められている目標12「作る責任つかう責任」を達成するために行うべき目標です。
まとめると、SDGsは国際社会の理念であり、サーキュラーエコノミーはそれを実現するための手段と言えます。
サーキュラーエコノミーの市場規模

サーキュラーエコノミー関連での市場規模は急速に成長しており、その市場規模は、2030年までに全世界で670兆円になると予測されています。
日本国内だけで見ても、2030年までに約80兆円の市場規模とみまこまれています。
市場規模の成長予測も追い風となり、新しい経済モデルの認知拡大や企業の新規参入などが加速しています。
サーキュラーエコノミーの5つのビジネスモデル

サーキュラーエコノミーの市場規模予測から、これから先どんどん新しいビジネスチャンスが生まれてくることでしょう。
具体的にどのようなビジネスモデルがあるか詳しく見ていきます。
モデル1:サーキュラー型サプライチェーン
製品やサービスを設計する段階から、資源として循環させやすい原材料や資源を選択し、廃棄物として排出させないサプライチェーンを構築するビジネスモデルです。
単一の素材を使用したり、分解しやすい設計にしたりすることにより、リサイクルフローに乗せた時の使用エネルギーを最小化させ、回収できる資源を最大化させることができます。
モデル2:シェアリングプラットフォーム
プラットフォームを介して、製品やサービスを「所有」から「共有」するビジネスモデルです。
個人所有の場合と比較して、使用しない期間を有効に活用することができ、稼働率の高い製品やサービスを提供できます。
モデル3:PaaS(サービスとしての製品)
製品を提供して所有してもらうのではなく、製品の所有権は企業が持ち、製品をサービス化して、利用した分だけ料金が発生するビジネスモデルです。
企業としても、製品を売ることではなく、製品のクオリティを上げることに集中できるため、コストを下げながら顧客満足度を上げることにつなげられます。
レンタルやサブスプリクションなどがこのモデルに該当します。
モデル4:製品寿命の延長
メンテナンスや修理、アップグレードなどのサービスと共に製品の寿命を延ばすビジネスモデルです。
製品自体を修理のしやすいデザインにするだけでも、使い続けるという選択肢や中古市場での再販という選択肢が生まれ、資源の有効活用につながります。
また、製品寿命の延長により市場に長く存在するということはブランドロイヤリティの向上や、ビジネスモデルを大きく変えなくても収益源を確保できるといったメリットもあります。
モデル5:回収とリサイクル
製品寿命を終えたものを回収し、再資源化することで廃棄コストと生産コストを下げるビジネスモデルです。
ダウンリサイクルではなく、同じ製品に使用できる原料にもどす水平リサイクルや、より価値のあるものに生まれ変わらせるアップサイクルといったことにつなげることがポイントです。
サーキュラーエコノミーの実現に必要なこと

サーキュラーエコノミーを実現させるためにはバリューチェーン全体で循環する仕組みを構築しなければなりません。
そのため、複数の企業や組織、ビジネスモデルを跨いで連携を取る必要があります。
サーキュラーエコノミーは、一つのビジネスモデルだけで実現できるものではないということを念頭に置き、推進していくようにしましょう。
サーキュラーエコノミーのことなら「てきせつ」へ

今、なぜサーキュラーエコノミーが注目されているのか、なぜサーキュラーエコノミーを意識して事業活動を行っていかなければならないのかがおわかりいただけたのではないでしょうか。
これから先、ここで紹介した以外のビジネスモデルも現れてくると予想できます。
サーキュラーエコノミー実現のためのプロセスを踏みながら、しっかりとビジネスチャンスを掴んでいきましょう。
「てきせつ」では、廃棄物処理だけでなく、サーキュラーエコノミーのような社会全体の動きや情報についてもわかりやすく発信しています。
もちろん産業廃棄物に関する疑問や困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください。
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