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【法改正】アスベストの事前調査は有資格者しか行えない!必要な資格や資格が不要な例外をわかりやすく解説

お役立ちコラム

2024/08/01

アスベストは人体に入り込むと様々な健康被害を誘発する有害物質ですが、耐火性や断熱性の高さから1975年以前に建てられた建築物に広く使われていました。

 

しかし現在、アスベストを使用した建築物の解体や建て替えのタイミングに差し掛かっており、安全に工事を進めるために「事前調査」が義務化されています。

 

法改正によりこの事前調査を行えるのは「有資格者」だけに限定されました。

 

そこで今回は、アスベストの事前調査の概要や実施できる資格についてわかりやすく解説します。

アスベストの事前調査とは?

 

アスベストの事前調査とは、工事前に建物の建材にアスベストが含まれているかどうかを確認する調査です。

 

まず、アスベストが含まれていないことを証明することから始めます。

 

証明できない場合は、サンプルを採取して分析調査を行うか、アスベストが含まれているとみなして対応します。

法改正でアスベストの事前調査には資格が必要に

2022年に「大気汚染防止法」と「石綿障害予防規則」が改正され、建築物の解体や改修を行う際には「事前調査」が義務化されました。

 

さらに、2023年10月からはアスベストに関する業務をより安全に実施するために、アスベストの事前調査を実施できるのは有資格者に限定されました。

アスベストの事前調査ができる資格

 

アスベストの事前調査の実施が認められている資格は「石綿含有建材調査者」と「アスベスト診断士」の2種類です。

資格1:石綿含有建材調査者

石綿含有建材調査者とは、建物の解体工事などでアスベストの事前調査を行う資格です。

 

この資格は以下の3つに分かれ、それぞれ調査できる範囲が異なります。

 

・特定建築物石綿含有建材調査者:全ての建築物対象

・一般建築物石綿含有建材調査者:全ての建築物対象

・一戸建て等石綿含有建材調査者:一戸建て住宅など限定

石綿含有建材調査者の資格取得方法

「石綿含有建材調査者講習」を受講し、講習後の筆記試験に合格すれば資格が取得できます。

 

受講には建築関連の学歴と実務経験が必要ですが、石綿作業主任者の資格があれば実務経験は不要です。

石綿含有建材調査者の費用

2日間行われる講習の受講料は55,000円です。

実務経験なしで石綿含有建材調査者の資格取得には「石綿作業主任者」が必要

石綿作業主任者はアスベスト除去工事に必須の資格で、石綿作業主任者技能講習を受講し、資格を取得します。

 

これがあれば、実務経験なしで石綿含有建材調査者講習を受講できます。

 

石綿作業主任者の講習会も2日間開催で、受講料は14,110円です。

資格2:アスベスト診断士

アスベスト診断士は、建築物にアスベストが含まれているかを調査し、安全に解体や改修を指導する資格です。

アスベスト診断士の資格取得方法

 

資格取得には、一般社団法人JATI協会が主催する「アスベスト診断士養成研修会」を受講し、テストに合格する必要があります。

 

アスベスト診断士の受講資格は以下の通りです。

 

受講資格を持つ者には以下が含まれます:

 

・石綿作業主任者

・第1種の作業環境測定士

・一級建築士、二級建築士

・一級施工管理技士(建築施工管理)

・労働衛生コンサルタント

・アスベスト除去に3年以上の実務経験者

・アスベスト事前調査に1年以上の実務経験者

 

なお、資格証明書や業務経験証明の提出が必要です。

アスベストの事前調査が不要な例外2つ

 

今まで解説したようにアスベストの事前調査には「石綿含有建材調査者」または「アスベスト診断士」の資格が必要ですが、例外として資格がなくても作業や調査を実施できる範囲があります。

ケース1:極めて軽微な作業の場合

建築物の解体や改修工事を行うためには、事前調査が義務化されています。

 

しかし、釘を抜くだけ、釘を打つだけという極めて軽微な作業の場合は、事前調査が不要となります。

 

また、アスベストが使用された塗料の上から、アスベストが使われていない塗料を塗る場合も、事前調査は不要となります。

 

ただし、電動工具でビスを打ったり、既存の塗料を剥がしたりする場合は、事前調査が必要になるので、十分に注意しましょう。

ケース2:着工日確認のみで調査完了の場合

アスベストの事前調査の中でも、現地で目視調査をしたり、アスベストの分析サンプルを採取したりするのには資格が必要です。

 

ただし、書面上で建築物の着工日を確認するだけで調査が完了する場合は、資格が不要となります。

アスベストでお困りの方は「てきせつ」へ

 

アスベストの危険性が明らかになってからある程度の期間が過ぎていますが、いまだにアスベストが使用されている建築物は存在します。

 

人体に悪影響を及ぼす有害物質であるからこそ、取り扱いは資格を持った専門家が行わなければいけません。

 

アスベストに関する有資格者が身近にいない、どこに依頼すると安心なのかがわからない、と不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

 

産業廃棄物に関するお困りごとは、産業廃棄物の適正処理を推進するポータルサイト「てきせつ」にお任せください。

 

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