産業廃棄物と一般廃棄物の違いとは?具体例や見分け方をわかりやすく解説
お役立ちコラム
2023/04/01
私たちが普段目にしている「ごみ」は、大きく「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の2種類に分けられます。
しかし、どのようなものが産業廃棄物で、どのようなものが一般廃棄物なのか、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
それぞれで責任範囲や扱い方も異なるため、違いや判断基準をしっかりと理解しておく必要があります。
そこで今回は、間違えやすい事例をもとに「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の違いをわかりやすく解説していきます。
廃棄物処理法とは?
「廃棄物処理法(通称、廃掃法)」とは、生活環境の保全と公衆衛生の向上を目的に作られた法律です。
処理責任、処理基準、違反したときの罰則など、廃棄物の処理について細かく規定されています。
廃棄物を捨てる人も処理する人もこの法律に則って進めていく必要があり、最初に理解しておかなければならない重要なポイントとなります。
産業廃棄物と一般廃棄物の違いもこの廃棄物処理法で定義されています。
非常にややこしい廃棄物処理法ですが、抑えておくべきポイントはシンプルです。
初心者の方にもわかりやすくまとめておりますのでこちらの記事も是非ご覧ください。
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産業廃棄物と一般廃棄物の違いとは?
産業廃棄物とは、事業活動に伴って発生した廃棄物で特定の20種類のことを指します。そして産業廃棄物以外が一般廃棄物と定められています。
産業廃棄物は、排出事業者(廃棄物を発生させた企業や人)に処理責任があり、都道府県を越えた移動が認められています。
対して、一般廃棄物は、発生した市区町村に処理責任があり、市区町村の区域内での処理が原則となっています。
仕事に関わって出てくるごみは産業廃棄物で、普段の生活から出てくるごみは一般廃棄物と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
廃棄物の発生工程と種類によって産業廃棄物に分類されたり、一般廃棄物に分類されたりするのです。
産業廃棄物とは?種類と具体例を解説

産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち廃棄物処理法で定めた20種類のことを指します。
▼産業廃棄物の種類と具体例
※画像参照:https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/resource/general_waste/about.html
産業廃棄物の中には「特定の事業活動に伴うもの」と定められているものがあります。
これは特定の業種から発生したものは産業廃棄物に区分されるというものですが、言い換えると、特定の業種以外から発生した場合は、一般廃棄物に区分されるため注意が必要です。
例えば、木くずの場合、木材や木製品の製造業やパルプ製造業などから発生するときは産業廃棄物ですが、オフィスで使用している木製の机は一般廃棄物となります。
紙や木、繊維そのものを直接的に製造や加工をしている業種の場合は産業廃棄物に該当し、間接的に使用して発生する場合は一般廃棄物に該当すると考えるとイメージしやすくなります。
また、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性など人の健康や生活環境に悪影響を与える恐れがあるものを「特別管理産業廃棄物」として区分されます。
▼特別管理産業廃棄物の種類と具体例
※画像参照:https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/resource/general_waste/about.html
一般廃棄物とは?種類と具体例を解説

一般廃棄物は「家庭一般廃棄物」と「事業系一般廃棄物」に分類されます。
家庭一般廃棄物とは、生ごみや食器、自転車、パソコンなど日常生活から発生する廃棄物を指します。
一方で、事業系一般廃棄物とは、事業活動に伴って発生するが産業廃棄物に該当しないものと定義されています。
具体的にはオフィスで発生した書類や木の机などが該当します。
ただし、一般廃棄物の区分については市区町村により異なります。
詳細は各市区町村に確認する必要があるため注意が必要です。
ここでは東京都環境局が公開している区分表を紹介しているので参考にしてください。
▼一般廃棄物の種類と具体例
※画像参照:https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/resource/general_waste/about.html
また一般廃棄物の中でも、人の健康や生活環境に悪影響を及ぼす恐れがあるものは「特別管理一般廃棄物」に分類されます。
公害の原因となるダイオキシンやPCB、感染の恐れがあるものなどが該当します。
▼特別管理一般廃棄物の種類と具体例
※画像参照:https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/resource/general_waste/about.html
一般廃棄物と産業廃棄物の間違えやすい事例「3選」

ここまでで、発生工程や廃棄物の種類が「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の分類に大きく影響していると分かっていただけたかと思います。
専門業者でさえ間違えてしまうことがあるこの分類ですが、ポイントや具体的な事例を抑えておくとどちらか分からなくなった時でも、自ら答えを導き出せるようになります。
もう少し具体的な事例をもとに理解を深めていきましょう。
事例1:事務所で従業員が食べた弁当がらは?

正解は「産業廃棄物」です。
従業員の食事は事業を行う上で不可避なので、発生の源は事業活動と判断します。
したがってプラスチック製の弁当容器の場合、産業廃棄物の「廃プラスチック類」に分類されます。
ただしここで注意が必要なのは、食べ残しや木製の割りばしは「産業廃棄物」ではなく「一般廃棄物」に分類されるということです。
前述の「特定の事業活動に伴うもの」であるかを考えた場合、対象の業種に該当しないため事業系一般廃棄物に分類されます。
事例2:コンビニで回収された紙くずは?

正解は「一般廃棄物」です。
この場合も事例1と同様に考えていきます。
事業活動に伴い発生した廃棄物ですが、産業廃棄物の紙くずは業種が指定されています。
コンビニで発生した紙は製造業のように製造工程で発生したものではないため「一般廃棄物」と分類されます。
事例3:会社で使用していたトラックのタイヤを廃棄する場合、廃棄物の種類は何になるか?

正解は「産業廃棄物の廃プラスチック類」です。
事業活動に伴って生じたもので、かつ「特定の事業活動に伴うもの」ではないため、産業廃棄物のゴムくずと誤解されやすいのですが、ぜひこれを機に覚えておいてください。
産業廃棄物のゴムくずは「生ゴムか天然ゴムのみ」と指定されています。
そのため、天然ゴムを加工して作られたタイヤは「廃プラスチック類」と分類されるのです。
今回ご紹介したのは一例で、管轄する自治体によっては、判断が異なる場合がございます。詳細は管轄行政にお問い合わせください。
正しい判断基準を知ると答えを導き出せる!

覚えることがたくさんあるように思えますが、産業廃棄物と一般廃棄物の分類について抑えるべきポイントは下記の2点です。
①事業活動に伴うかどうか
②特定の事業活動に伴うものかどうか(特に紙、木、繊維は間違えやすいので要注意)
ほとんどの場合この2点で判断ができるようになりますが、本記事で紹介したような具体的な事例を知ることにより、さらに応用が利くようになります。
廃棄物処理をするうえで最初に判断しなければならない部分なのでぜひ活用してください!
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