産業廃棄物を分別する理由とは?ごみ分別を徹底する「5つのコツ」も解説
お役立ちコラム
2023/06/01
「分別」という言葉は、知らない人がいないくらい広く浸透した言葉です。
分別の必要性についても認知されているはずですが、実際に排出現場で行われている分別の状況はどうでしょうか。
必要性は理解しているが、実際の行動に起こせていないというケースが多いのではないでしょうか。
今回は、分別をする理由についてわかりやすく解説していきます。
産業廃棄物を分別する理由とは?

産業廃棄物を分別する最も大きな理由は「埋立処分する廃棄物量を減らすため」です。
廃棄物は処理されたあと、2つの道に分かれます。
1つ目は「再生」です。
資源として再度蘇る道で、よく耳にするリサイクルという言葉は、廃棄物処理後、再生されて再資源化することを指します。
2つ目は「埋立」です。
再資源化することができないものは、最終的に埋立処分されることになります。
埋立処分をするためには、埋め立てるための場所が必要で、容量にも限りがあります。
素材ごとに分別することによりリサイクルしやすくなるため、埋立処分する量を減らすことができ、自然環境と生活環境の保全に繋げることができます。
産業廃棄物を分別する「3つのメリット」

廃棄物の分別はリサイクルしやすくなる反面、捨てる際にいくつか工程が増えるため、手間やコストが発生します。
しかし、分別により生まれるメリットも多くあります。
ここでは分別により得られるメリットについて確認していきましょう。
メリット1:排出する産業廃棄物を削減できる
分別を意識することにより、発生する廃棄物と、その廃棄物がどのような発生工程をたどってきたのかを見つめなおすことができます。
そして、生産方法や工事方法などを根本的に見直す機会につながり、排出する廃棄物量の削減につながりやすくなります。
メリット2:有価物化して産業廃棄物コストを削減できる
処理する廃棄物の中に有価物が混じっているケースがあります。
鉄くずやステンレス、電線といった金属くずは有価物として売却できる可能性が高いため、処理金額の削減と売却益の獲得で大きなコストメリットが得られる可能性があります。

メリット3:リサイクル率の向上やSDGsの取り組みに繋がる
分別することにより、埋立処分量を減らし、リサイクル率を向上させれば、それがそのまま環境負荷低減のための活動につながります。
SDGsの取り組みとして積極的に取り入れ、企業価値を上げていきましょう。
産業廃棄物の分別を徹底する「5つのコツ」

分別の重要性について理解はしていても、いざ行動に移すとなるとなかなか上手くいかないという声もよく聞きます。
分別の実施にはシステム的なことだけでなく、一人ひとりの意識が重要となります。
些細なことで意識が変わることもあります。
ここでは、産業廃棄物の分別のコツを紹介します。
コツ1:分別方法を視覚的・直感的にわかりやすく掲示する
写真やサンプルなどを活用して、どのように分別したらよいのかを視覚的にわかるようにしましょう。
また、分別することによりどのような影響があるのかを、数字などイメージしやすい表現で直感的に伝えるのも有効です。
例えば、分別をした実施した場合、「1ヵ月で〇〇円のコスト削減につながります。」や「年間〇〇kgのCO2削減効果があります。」などわかりやすい表現であれば伝わりやすく、意識を変えるきっかけになりやすいでしょう。
コツ2:ごみ箱を分けて手間なく分別できるようにする
分別する際に、どのように分けたらよいのか悩んでしまうと、せっかく意識はあるのに行動に結びつきづらくなります。
分別する品目ごとにごみ箱や保管場所を分けて、実務者が迷わないように工夫しましょう。
どれにも該当しない場合のごみ箱や保管場所を設置するのも、実務者が悩むポイントが浮き彫りになり、対策が立てやすくなるため有効です。
コツ3:産業廃棄物が出たらすぐに分別する習慣をつける
ためてから分別するよりも、発生したタイミングで分別するように心がけましょう。
まとめて実施する場合、分別する負荷が集中するため後回しになりがちで、結局手が付けられないということになりかねません。
発生したタイミングで都度分別を実施することにより、負荷を分散させて継続した取り組みにしていきましょう。
コツ4:ごみ分別についての問い合わせ窓口を設ける
分別作業において、迷いが生じてしまうとせっかくの意識が薄れてしまう恐れがあります。
発生した廃棄物の分別で迷いが生じた際に、すぐに相談できる窓口を設けましょう。
コツ5:会社全体で取り組む
分別は特定の人や部署で完結するものではありません。
会社全体の意識を上げることにより、最大限効果が発揮されます。
分別による効果を見える化し、全社的に共有する機会を設けましょう。
社内だけでなく、ステークホルダーへのアピールにもつながるでしょう。
分別で企業価値を上げましょう!

分別作業だけを見ると地味で些細なことかもしれませんが、得られる効果は非常に大きなものとなります。
業務改善やコスト削減、環境負荷の低減、そして企業価値の向上につなげるきっかけとして、改めて自社の分別状況を確認してみてはいかがでしょうか。
「てきせつ」では、廃棄物の適正処理のヒントやコツを分かりやすく発信しています。
産業廃棄物に関する疑問や困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください。
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