産業廃棄物の木くずとは?処分方法や費用相場、業種指定についてわかりやすく解説
お役立ちコラム
2023/11/01
木くずは、見た目ですぐに材質が木であるとわかる一方、発生工程により、産業廃棄物か一般廃棄物に分かれるため、分類が難しい廃棄物でもあります。
産廃処理業者であっても悩むことが多い木くずの分類ですが、適切な対応を取らないと法律違反につながる可能性もあるため、正確に把握しておきましょう。
今回は産業廃棄物としての木くずの概要や一般廃棄物との区分の仕方、リサイクル方法などについてわかりやすく解説していきます。
木くずとは?産業廃棄物と一般廃棄物の区分
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産業廃棄物とは、事業活動に伴って発生した廃棄物で、特定の20種類のことを指し、木くずはそのうちの一つです。
▼関連記事:【簡単にわかる】産業廃棄物とは?定義や種類、一般廃棄物との違いをわかりやすく解説

木くずは、発生する工程により産業廃棄物か一般廃棄物に区分されます。
具体的に見ていきましょう。
産業廃棄物の「木くず」には業種指定がある
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産業廃棄物の木くずは特定の業種から発生するものしか該当しません。
・建設業に係るもの(工作物の新築、改築または除去に伴って生じたものに限る)
・木材、木製品製造業
・パルプ製造業
・輸入木材卸売業および物品賃貸業から生じた木くず
・貨物の流通のために使用したパレット
木くずの産業廃棄物と一般廃棄物の区分
産業廃棄物の木くずには業種の限定があり、対象となる業種以外から発生する廃棄物は、一部例外を除いて、一般廃棄物の木くずとなります。
産業廃棄物の木くずの例としては、建設工事に伴い発生する建物や伐採材といった木くず、製品が梱包されていた木パレットなどが挙げられます。
一般廃棄物の木くずの例としては、家具製品や枕木、流木、園芸サービスで生じた剪定枝などが挙げられます。
流木に関しては、園芸工事業における川の整備に伴い発生した場合でも、全て一般廃棄物となるので注意が必要です。
PCBを含む木くずは全て「産業廃棄物」になる
PCBという有害物質を含む木くずは、国が定めたガイドラインに沿って適切に処理しなければならないため、発生した業種に関係なく産業廃棄物として取り扱います。
▼関連記事:PCB廃棄物とは?高濃度と低濃度の違いや処理費用の相場をわかりやすく解説

木くずのリサイクルに関する現状
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平成12年5月に建設リサイクル法が制定されてからは、建設工事業者の分別解体の実施や再資源化に対する意識が大きく変わったため、埋立や焼却以外のリサイクル方法の割合が高まっています。
環境省によると、木くずの約70%は再生利用されており、埋立もしくは焼却処分は10%未満です。
木くずのリサイクル方法3選
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現在の主だったリサイクル方法を紹介します。
方法1:チップ化
木くずを細かく破砕してチップ状にするリサイクル方法です。
最もメジャーなリサイクル方法で、断熱性のあるファイバーボードといった建材や紙の原料として活用されています。
また、木の種類によって特性が異なるため、バイオマス燃料や敷料、燻製剤、コンポストへの利用など、木の特性を活かした様々な活用法があります。
方法2:燃料化
木くずを燃料として活用するリサイクル方法です。
建設現場から発生する廃棄物はしっかりと分別ができないケースが多く、マテリアルリサイクルが難しい場合は固形燃料(RPF)の原料にします。
重油と比較して二酸化炭素の排出量が少ないため、現在でもよく選択されているリサイクル方法です。
方法3:堆肥化
生ゴミをはじめとした有機系廃棄物を堆肥化する際の水分調整剤として活用されます。
木くずの処分費用の相場
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木くずの処分費は、重量(kg)もしくは体積(m3)あたりの単価が設定されており、実際の数量に対して単価を掛け合わせた実数量精算という方式が一般的です。
木くずの処理単価としては20〜50円/kg、または5,000〜10,000円/m3が相場です。
ただし、エリアや木くずの状態等によっても価格は変動するため、事前に委託予定の処理業者に処理費用の確認をするようにしましょう。
産業廃棄物の処理費用については下記記事も参考にしてください。
▼関連記事:産業廃棄物の処理費用の相場は?安く抑えるコツや近くの業者を選ぶポイントも解説

木くずを買取してくれるところもある?
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廃棄物として排出される木くずを買取してくれる業者というのはほとんどありません。
処理費用をもらって中間処理を行い、チップ状にして初めて売却できる状態になります。
ただし、流木のようなものはDIY目的で購入を希望する人もいるため、オークションといった個人間での売買は成立する可能性があります。
木くずの分類を理解して適切に処理しましょう
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木くずは他の廃棄物と比較しても判断が難しい廃棄物です。
発生工程やケースによって変化する内容をきちんと理解して、適切に処理できるようにしましょう。
「てきせつ」では、定義が難しい廃棄物や分類についても分かりやすく発信しています。
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