産業廃棄物の処理費用の相場は?安く抑えるコツや近くの業者を選ぶポイントも解説
お役立ちコラム
2023/06/01
産業廃棄物の管理を行っている担当者にとって「処理費用」は大きな課題の1つです。
今の処理金額が適正であるのか、コストを安く抑えるにはどうしたらよいのか、という思いがある反面、安すぎても不安になるといった悩みを抱えている担当者も多いのではないでしょうか。
今回は産業廃棄物の相場とコストを抑えるコツや処理業者を選ぶポイントについて、わかりやすく解説します。
産業廃棄物とは?

産業廃棄物とは、事業活動に伴って発生した廃棄物で特定の20種類のことを指します。
廃棄物処理法では廃棄物について、「汚染又は不要物であって、固形状又は液体状のもの(放射性物質及びこれによって汚染された物を除く)と定義されています。

産業廃棄物の処理費用の算出方法

一般的な算出方法としては、項目ごとに単価を設けて実際に引き取った後に、実績数値と単価をかけ合わせて処理費を算出する「実数量精算」という方式が採用されています。
そのため、正確な処理金額は引き渡した後に明確になります。
例えば、1㎏あたり100円という処分単価の廃棄物を引き取り、処理工場で計量した結果が1000kgだった場合、100円/kg×1000kg=100,000円の処分費となります。
産業廃棄物の処理費用の相場

処理金額は様々な要素によって決められています。
どのような要素があるか確認していきましょう。
要素1:処理業者によって品目の得意不得意が異なる
処理業者が所有している設備などによって、得意な品目に対しては安価な処理費を提示できるが、不得意な品目に対してはどうしても高くなってしまいます。
要素2:エリアによっては特定の業者でしか処理できない品目の廃棄物がある
特定の品目に対して、10の処理業者がいるエリアと1の処理業者しかいないエリアでは需要と供給のバランスにより処理費に大きな差が出る場合があります。
要素3:法律や市況の変化、海外の動向
法律の変更で、処理方法が厳しく設定された場合、処理ラインや工数の見直し等によりコストが上がる場合があります。
また、人件費高騰や燃料高騰などの影響も受けやすいと言えます。
さらに、産業廃棄物は処理後、資源として国内だけでなく海外に対しても出荷を行うことがありますが、海外の法律で入荷にストップがかかれば、価格に大きく跳ね返ってくることになります。
このように産業廃棄物の処理費用は、処理業者であったり、法律、市況、海外動向の影響によりばらつきが大きくなるため、一概にいくらと言うことはできません。
そのため、廃棄物が発生するエリアにて、複数の処理業者から見積りを取ることが、そのエリアでの相場を知る一番確実な方法となります。
産業廃棄物の処理費用を安く抑える「3つのコツ」

廃棄物の処理コストは、誰もが抑えたいと感じる部分です。
今日から始められる廃棄費用を安く抑えるコツをご紹介します。
コツ1:産業廃棄物を分別する
産業廃棄物は、品目ごとに分別されているほどリサイクルがしやすくなります。
そのため、事前に分別することで、処理業者での分別が不要になり、安い処理単価が適用される場合があります。
※必要な分別の度合いと処理単価については、必ず処理業者と打合せを行いましょう。

コツ2:有価物で売却できるものがないか確認する
処理する廃棄物の中に有価物が混じっていないか確認をしてみましょう。
鉄くずやステンレス、電線といった金属くずは有価物として売却できる可能性が高いため、処理金額の削減と売却益の獲得で大きなコストメリットが得られる可能性があります。

コツ3:相見積もりを取る
処理業者によって得意不得意な品目があるため、複数の廃棄物が出る場合は、複数の処理業者に見積りを取ることも有効な手段です。
近くの業者を選ぶ時に注意したい「5つのポイント」

産業廃棄物の処理責任は排出事業者にあります。
そのため、委託する処理業者は慎重に選びましょう。
全国で見ると処理業者の数は非常に多く、選ぶだけでも一苦労です。
ここでは処理業者を選定する上で注意したい5つのポイントについて解説します。
ポイント1:処理費用の「安さ」だけで判断しない
他社と比較して極端に処理費用が安い場合は注意が必要です。
どのように処理しているのか、処理依頼内容に認識のずれがないか確認しましょう。
引き渡した後に価格が変わるといったケースもよくあります。
依頼の際は、詳細に情報を伝えるようにしましょう。
ポイント2:産業廃棄物に関する「許可」を確認する
処理会社の許可証を確認し、自社の産業廃棄物を運搬、処分できるかを確認しましょう。

ポイント3:委託時の「マニフェスト」の対応を確認する
産業廃棄物の処理が適正に行われているかを確認するためのマニフェストについて、きちんと対応しているかを確認しましょう。
運用しているかはもちろんのこと、電子マニフェストの対応をしているかどうかも確認しておくとよいでしょうか。
現状すべての処理業者が電子マニフェストを採用しているわけではないため、社内の基準で電子マニフェストが必須である場合は注意が必要です。

ポイント4:委託先が「優良産廃処理業者」の有無を確認する
許可証に「優良」マークがついていれば、その処理業者は都道府県知事等により、一定の基準を満たした企業として認められているため、信用できるポイントとなります。

ポイント5:処理を委託する前に「現地確認」を行う
実際に現地を確認することで、許可証やHPだけでは見えないことも見えてきます。
委託する前に必ず現地確認を行い、適正処理を実施している処理業者かどうかを確認するようにしましょう。

安すぎても怪しい!産廃処理費用の相場を把握しましょう!

産業廃棄物の処理費用は条件によってばらつきが生じますが、同じエリアで複数の処理業者からの見積りを比較した際に、極端に安い処理業者がいた場合は、安易に安さだけで決めず、なぜその価格なのかを確認していきましょう。
「てきせつ」では、産業廃棄物処理業者の紹介も行っています。
どこに頼めばいいのか分からない方、サポートが必要な方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
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