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産業廃棄物の中間処理とは?排出事業者が知っておきたい「7種類」をわかりやすく解説

お役立ちコラム

2023/05/30

産業廃棄物を適正に処分するためには、決められた工程をしっかりと行い、自然環境や生活環境に悪影響が出ないようにしなければなりません。

 

処分には「中間処理」と「最終処分」があり、中間処理は廃棄物が環境に及ぼす影響を最小限に抑えるために非常に重要な役割を担っています。

 

リサイクル率を上げたり、最終処分である埋立量を減らしたり、適正処理に欠かせない中間処理について、排出事業者が知っておきたい7種類を分かりやすく解説します。

産業廃棄物の中間処理とは?

 

中間処理とは、生活環境に支障が出ないように、また、埋立基準に適合させるために、廃棄物を焼却や破砕、脱水、中和などを行うことで、減容化、減量化、安定化、無害化し、再び資源に戻すことをいいます。

産業廃棄物の中間処理を行う目的

 

中間処理の最大の目的は、最終処分される廃棄物量を減らすことです。

 

廃棄されたままの状態ではリサイクルもしにくく、埋立地もすぐにいっぱいになってしまうため、最終処分に行く前に、リサイクルされやすい状態に加工する必要があります。

 

廃棄物そのものを消すことはできませんが、その後の工程において「運搬しやすい」「分別しやすい」「分解されやすい」といった、リサイクルのしやすさを高めていけるかが重要なポイントとなります。

産業廃棄物の中間処理は主に「7種類」ある

 

中間処理の方法は一つだけでなく、減容、無害化、分別といった目的に応じて複数存在します。

 

排出される廃棄物に応じて、種類や形状は異なるため、適切な中間処理方法を選択していきましょう。

種類1:焼却

高温で燃やすことにより減量、減容、無害化します。

 

焼却によって発生する熱エネルギーを利用することでエネルギー回収が可能です。

 

しかし、焼却によって発生する二酸化炭素や有害物質の発生が懸念されるため適切なガス処理を行う必要があります。

種類2:破砕

細かく砕いて減容します。

 

磁選機などと組み合わせて再利用可能な金属資源を回収しやすくなります。

 

さまざまな廃棄物に対応することができますが、騒音や粉塵の対策は必要となります。

種類3:圧縮

プレス機などで圧力をかけて減容します。

 

圧縮することにより運搬や保管コストを減らすことができます。

 

可燃性の廃棄物を圧縮した場合、火災の原因となるので、圧縮処理前に廃棄物の確認は必須です。

種類4:脱水

水分を取り除くことで減量、減容します。

 

脱水により廃棄物の重量が大幅に軽減されるため、運送や処理コストの軽減が可能です。

 

脱水後の廃液処理に大きくコストがかかる可能性があるため、脱水前にどういった経緯で発生した廃棄物なのかを明確にする必要があります。

種類5:中和

酸やアルカリを中性にし、無害化します。

 

中和するためには高度な技術が必要であるため、適切な設備と運用管理が必要となります。

 

また中和処理を行う前には、必ず廃液の詳細な分析が必要です。

種類6:溶融

高温で溶かすことにより無害化します。

 

可燃物を燃焼させ、不燃物を溶融スラグ化し、減容や有害物質を無害化することができます。

 

溶融処理には高いエネルギーコストがかかります。

種類7:選別

機械や人の手により再資源化しやすいように分別します。

 

再利用可能な資源の回収精度が高くなるため、その後の廃棄物処理コストを抑えることが可能です。

 

手選別の場合、作業員の健康状態を保つため、作業環境の整備が必要となります。

産業廃棄物の適正処理までの流れ「4ステップ」

 

中間処理は再資源化するうえで非常に重要な役割を担っていますが、中間処理だけでは適正処理を実現することはできません。

 

廃棄物が発生してから最終的に処分が完了するまでのステップを確認しながら、廃棄物処理全体のレベルを上げていきましょう。

ステップ1:産業廃棄物の収集運搬

廃棄対象となる廃棄物の種類及び発生場所と搬入場所の運搬許可を所有している収集運搬業者に委託しましょう。

 

また、廃棄物の形状や物量などから適切な運搬車両を選択することで効率的で安全な運搬が可能となります。

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ステップ2:計量・受け入れ検査

産業廃棄物が処分場に搬入された際、まず計量と受入検査を行います。

 

このタイミングで、処理する廃棄物の量を正確に計量し、処理料金の算出や処分場の処理計画に活用します。

 

また、マニフェストに記載がある事実と相違がないかを確認し、有害物質や許可範囲外の廃棄物の混入がないかを確認するなど、不適切な処理を行わないように管理します。

ステップ3:中間処理

リサイクルしやすいように、減容や無害化などの加工を行います。

ステップ4:最終処分

最終処分は「埋立」「海洋投入」「再生」の3つがあり、基本的には「再生(再資源化)」になるように進めていきます。

 

再資源化できなかったものが「埋立」にまわります。

 

「海洋投入」は海洋汚染防止の観点から現在では限られた場面でしか行われておりません。

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信頼できる中間処理業者を選定したいなら「てきせつ」にお任せ

 

中間処理は、適正処理を行う上で特に重要な役割を担っています。

 

中間処理業者は多く存在しますが、多種多様な産業廃棄物に対して都度最適な処理業者を選定するには広い知識と判断力が必要です。

 

信頼できる処理業者の選定をはじめ、産業廃棄物に関する疑問や不明点、お困りごとを抱えている方は、てきせつにお気軽にお問い合わせください。

 

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