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返送されてきた紙マニフェストに不備があった場合の対処法とは?

お役立ちコラム

2023/12/01

産業廃棄物を管理するうえで欠かせないマニフェスト。

 

排出事業者としては厳重に管理している項目の一つと言えるでしょう。

 

しかし、いくら排出事業者が注意していたとしても、処理業者側の不備まではコントロールすることはできません。

 

万が一、処理業者側の不備が発生したとき、どうすれば良いのでしょうか。

 

今回は、返却されてきたマニフェストに不備があった場合の対処法についてわかりやすく解説していきます。

産業廃棄物処理を委託する際に発行するマニフェストとは?

 

マニフェストとは、直接処理状況を確認できない排出事業者が、廃棄物の処理状況を正しく管理するための伝票です。

 

マニフェストは複写式になっており、排出事業者、収集運搬業者、処分業者間で廃棄物の引き渡しが完了したり、処分が完了したタイミングで都度返却されていきます。

 

マニフェストには、紙マニフェストと電子マニフェストの2種類があります。

紙マニフェストとは?

紙マニフェストは7枚綴の複写式になっている伝票です。

 

引き渡しから、廃棄物と一緒に移動し、各工程が完了すると都度排出事業者へ返却されます。

 

工程1:引き渡し

工程2:運搬完了

工程3:中間処分完了

工程4:最終処分完了

電子マニフェストとは?

電子マニフェストとは、紙マニフェストで行っていた管理を電子上で行えるシステムです。

 

基本的な運用は紙マニフェストと同じですが、現場でのマニフェストの受け渡しや処理完了後のマニフェストの返却が不要です。

返送されてきた紙マニフェストに不備があった時の対処法3ステップ

 

返送されてきた紙マニフェストに不備があった場合、ただちに適切な措置を講じる必要があります。

 

そして、措置内容の報告書を返送期限から30日以内に都道府県知事等に提出しなければなりません。

 

適切な措置とはどういったことでしょうか。

 

状況により異なりますが、基本の対処法を押さえておけば応用が効きます。

 

ここでは、対処法を3ステップに分けて解説します。

ステップ1:処理状況を確認する

優先すべきことは処理の状況を確認して、内容を正確に把握することです。

 

排出事業者はマニフェストにより、廃棄物の処理状況を確認しています。

 

マニフェストに不備があると、正確な処理状況を把握できていない状態と同じで、排出事業者責任を果たしていないことになります。

 

まずは「どの廃棄物」が「いつ」「どこで」「どのように」処理されたのかを把握しましょう。

ステップ2:マニフェストの記載ミスを修正する

状況が把握できたら、事実とマニフェストの内容が合うように修正しなければなりません。

 

注意点として、マニフェストの再発行は行ってはいけません。

 

廃棄物処理法では、紙マニフェストの再発行は禁じられています。

 

廃棄物の引き渡しの際に、処理に必要な情報が正確に記載されていないと、適切な処理を行っていないと見なされてしまいます。

 

つまり「虚偽記載」となり、法律違反という扱いになってしまいます。

 

マニフェストの「修正」と「再発行」は全く別物となるので、混同しないように注意しましょう。

ステップ3:記載ミスが発生した経緯を記録する

記載ミスを修正した場合は、管轄する都道府県知事等に措置内容の報告書を作成しなければなりません。

 

「いつ」「誰が」「どこを」「どのように」間違えたのかを明確にして、「正しい情報が何か(修正内容)」を記載した報告書を作成しましょう。

 

報告書は都道府県知事等に提出するだけでなく、各処理業者を含め、修正したマニフェストを保管している事業者に共有し、マニフェストと一緒に保管するようにしましょう。

 

マニフェストと一緒に保管することにより、第三者へ正確に当時の状況を説明できます。

紙マニフェストを紛失した時はどうする?

 

排出事業者が紙マニフェストを紛失した時は、処理業者が保管しているマニフェストのコピーを紛失したマニフェストの代用とすることができます。

 

詳しくはこちらの記事でも解説しているので参考にしてください。

 

▼関連記事:紙マニフェストを紛失した時の対処法とは?

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産業廃棄物を処理する上で、処理責任が誰にあるのかという点…

 

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紙マニフェストを運用する際の注意点

 

紙マニフェストを運用する際、基本的な注意点として、まずは次の5つを押さえておきましょう。

 

注意点1:廃棄物の引き渡しと同時に交付する必要がある

 

注意点2:廃棄物の種類ごと、運搬先ごとに交付する必要がある

 

注意点3:「5年間」保管する必要がある

 

注意点4:返送期限がある

 

注意点5:管轄行政に報告書を提出する必要がある

 

こちらの記事でさらに詳しく解説していますのでぜひご確認ください。

 

▼関連記事:紙マニフェストとは?発行の流れや書き方、5つの注意点をわかりやすく解説

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紙マニフェストに不備がある場合は早急に対処しましょう

 

マニフェストは廃棄物を正しく管理する上で最も重要な要素です。

 

不備が発覚した場合は対応を後回しにせず直ちに対応するようにしましょう。

 

「てきせつ」では、廃棄物処理の正しい運用だけでなく、万が一の時の対策についてもわかりやすく発信しています。

 

産業廃棄物の処理に関する疑問や困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください。

 

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