産業廃棄物の収集運搬車両の稼働効率を上げるにはどうすればいい?
お役立ちコラム
2024/01/01
産業廃棄物の収集運搬は一般貨物の運搬と異なり、現場により荷姿がさまざまで、積み込み方法や積み込む作業員により作業効率が大きく変わります。
また、工事の現場であれば予期せぬ待機時間が発生するなど、業界全体で見ても、収集運搬車両の稼働効率は思うように上がっていないというのが実情です。
今回は、産廃車両の稼働効率を上げるためのポイントについてわかりやすく解説していきます。
産業廃棄物処理業界と「物流業界の2024年問題」との関係性

労働時間の削減に伴い、引き起こされる問題は産業廃棄物業界にも大きな影響を与えます。
産業廃棄物処理業者が受ける影響には「売り上げの減少」「人材確保のためのコスト増」「受託する仕事の変化」などがあります。
また、排出事業者では「委託コスト増」「不適切な委託によるペナルティ」「処理業者からの引き取り拒否」などといったことが懸念されています。

2024年問題を乗り越えるには「収集運搬車両の稼働効率の向上」が必要

労働時間が削減される中で売上を確保するためには、収集運搬車両の稼働効率向上が不可欠です。
ドライバー確保のための賃金増や高付加価値な仕事へのシフトは、効果的ではありますが、効果が出るまでの時間的、資金的にハードルが高いのが実情です。
稼働効率の改善は即効性があり、リソースの入れ替えやターゲットを変える必要がありません。
まずは現状の業務フローを見直し、稼働効率を上げられるポイントがないかを確認しましょう。
収集運搬車両の稼働効率を上げる5つの工夫

収集運搬車両の稼働効率を上げるためにはどのような点を意識すればよいのでしょうか。
大きな効果が期待できる5つの工夫を紹介します。
工夫1:正確かつ安全な運行管理を実施
運行管理が属人的であったり、アナログであったりする場合は改善幅があると言えます。
担当者だけでなく、関係者全員が確認できる場所に管理データを保管するようにしましょう。
ダブルブッキングや伝達エラーにより発生する調整業務も積みあがれば大きな時間になります。
また、多くの現場で回収するために、ギリギリのスケジュールで回収ルートを組むと事故のリスクも高くなります。
基本的なことですが、今一度「正確」で「安全」な運行管理を意識しましょう。
工夫2:早めにスケジュールを組むことで隙間時間を有効活用
取引先によっては、ゆとりを持って回収依頼をしてくれるところもあれば、直前で依頼をするところもあるでしょう。
直前の手配は調整業務が多くなるため、同じ成果物であったとしてもかかる手間は多くなります。
取引先ごとに回収依頼の傾向を確認し、前倒しでの依頼ができないか交渉することも有効な手段です。
工夫3:待機時間を減らせるように排出事業者と連携
工事現場などでよく発生する待機時間ですが、排出事業者と連携を取りながら、排出スケジュールをしっかりと握り、時間のロスがないように心がけましょう。
依頼者側の心理的に、予定時間より前に到着して待機してくれていると安心という思いがあります。
しかし、余分な拘束は巡り巡って排出事業者へ「回収に行けない」という形で返ってしまうので、しっかりと説明して理解を得ましょう。
工夫4:荷積み、荷下ろし業務を効率化
積込作業と積み下ろし作業も大きな時間の短縮ポイントです。
フォークリフトやユニックでの積込ができるように、パレットにまとめたり、フレコンバックに保管をするといった、荷姿や積み込み方法の見直しを行いましょう。
排出事業者の協力が必要なため、引き渡し後にどのような作業が発生するのか、どのような形での引き渡しが最も効率が良いのかを説明し、理解してもらいましょう。
工夫5:書類業務の効率化
ドライバーがドライバー業務に集中できるように、マニフェストや計量伝票、報告書関係の書類業務は極力少なくするようにしましょう。
マニフェストであれば電子マニフェストへの切り替えや、伝票発行、報告書作成などはシステムの導入により改善できます。
新たに設備投資をしなくても、事務担当者に機能集約するだけでも大きく改善されるでしょう。
産廃処理業者が配車業務を効率化するなら「配車システム」も効果的

車両の稼働率を最大化するために、確実かつスピーディーに行うにはシステムの力を借りるのが良いでしょう。
最も時間がかかるポイントの「配車作業」をAIにより激減できる可能性があります。
詳しくはこちらの記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。
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産業廃棄物処理業務にお困りなら「てきせつ」にご相談を

収集運搬業務は仕事内容がわかりやすい分、稼働率を上げるための改善ポイントが少ないように見えますが、深掘りしていくと見えてくることもあります。
「てきせつ」では、廃棄物処理の正しい運用だけでなく、すぐに取り掛かれて効果の高い改善ポイントについてもわかりやすく発信しています。
産業廃棄物の処理に関するお困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください。
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