知っておくと便利!産業廃棄物の処理工程で出てくる業界用語「10選」
お役立ちコラム
2023/09/01
産業廃棄物の処理を行う上で、はじめて聞く用語に出会ったという方は多いのではないでしょうか。
意味の知らない言葉が出てくると、途端に会話についていけなくなることもあります。
また、知っている言葉でも異なる定義で使用している場合もあります。
今回は産業廃棄物の処理を実施するまでに、頻出する用語についてわかりやすく解説していきます。
業界特有の呼び方や専門用語が多数存在する
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産業廃棄物の業界では特有の呼び方や略称が多く存在します。
また、一つの名称に対して複数の呼び方が存在するものもあります。
エリアによっても表現が異なることがあるため、わからない言葉はその場で確認することが大事です。
言葉の認識がずれることにより発生するトラブル
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言葉の意味がわからないまま手続きを進めるとどのようなことが起こるのでしょうか。
一番は認識のずれによるトラブルです。
産業廃棄物の引取り作業が止まってしまったり、予定よりも廃棄コストが増えてしまったり、依頼した内容と異なる結果になってしまう可能性があります。
産業廃棄物処理業者が語る頻出の業界用語「10選」
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ここでは産業廃棄物の処理を行うまでに頻出する業界用語を紹介します。
よく出てくる言葉と意味を予め知ることにより、産業廃棄物処理業者とのコミュニケーションをスムーズに行えます。
用語1:産廃/一廃(さんぱい/いっぱい)
産業廃棄物のこと産廃、一般廃棄物のことを一廃と呼びます。
産廃業者、産廃契約、普通産廃というように使われます。
普通産廃と一般廃棄物は言葉の意味が似ているため混同されやすいので注意しましょう。
産業廃棄物と一般廃棄物ではそれぞれ別の法律が適用されるため、扱いが異なります。
▼関連記事:【簡単にわかる】産業廃棄物とは?定義や種類、一般廃棄物との違いをわかりやすく解説

用語2:特管(とっかん)
特別管理産業廃棄物のことを特菅や特管産廃と呼びます。
特管の処理業者、特管の許可、特管責任者というように使われます。
用語3:有価物(ゆうかぶつ)
鉄や銅といった資源として価値があり、売却できるものを有価物と呼びます。
また、電線やモーター、室外機など、素材だけではなく、部品や機械でも売却できるものは有価物と呼びます。
廃棄物の中に有価物が含まれていることも多く、コストを下げる提案にも有価物という言葉がよく出てきます。
廃棄予定の中に鉄や銅といった有価物があった際、処理業者によっては買い取ってくれますが、その際はマニフェストが発行されません。
マニフェストが必要な場合は、処理業者に「マニフェストが必要であるため、有価物としての買取ではなく産廃処理をしてほしい」と伝えるようにしましょう。
▼関連記事:産業廃棄物と有価物の違いとは?契約書やマニフェストは必要?

用語4:積保(つみほ)
産業廃棄物の積替保管のことを積保と呼びます。
積保契約、積保場所というように使われます。
処理業者が「混合廃棄物については、弊社で積保を行い、その後、処理を実施します」と言った場合、混合廃棄物はすぐには処分されず、積替え保管場で一定量まで溜められた後、処理されます。
▼関連記事:産業廃棄物の積み替え保管とは?マニフェストや許可についてわかりやすく解説

用語5:廃掃法(はいそうほう)
廃棄物の処理及び清掃に関する法律のことを、廃掃法と呼びます。
処理業者が「廃掃法上できません」と言った場合、産業廃棄物の法律に違反するため出来ないという意味になります。
用語6:収運(しゅううん)
収集運搬業務のことを収運と呼びます。
収運契約、収運の許可、収運費というように使われます。
産廃処理業者と契約書についてやりとりをしていると、「収運処分の契約」というワードがよく出てきます。
収集運搬及び処分契約書を指し、一つの契約書で収集運搬と処分を網羅した契約書です。
▼関連記事:産業廃棄物収集運搬とは?排出事業者が知っておくべき「3つの注意点」を解説

用語7:車上渡し(しゃじょうわたし)
廃棄物の引き渡し条件を指し、荷物を車両に載せるまでの作業が責任範囲となります。
産廃業者からの見積書に「車上渡し条件」という記載がある場合は、排出事業者にて、処理業者が手配した車両の荷台まで荷物を載せる必要があります。
用語8:立米(りゅうべい)
立米は体積である「m3(立方メートル)」を指します。
処理業者から「何立米くらいありますか?」と聞かれたら、体積を聞かれているとお考えください。
用語9:電マニ(でんまに)
電子マニフェストのことを電マニと呼びます。
紙のマニフェストのことは「紙マニ」や「マニ」と呼ばれています。
▼関連記事:初心者でもわかる!電子マニフェスト導入の流れを「5ステップ」で解説

用語10:リサイクル
ほとんどの方が知っているリサイクルという言葉ですが、産廃業者は「リサイクル=再資源化」と定義して使用します。
処理業者と排出事業者の間でよく発生するのは、「リサイクル=有価物買取」という認識のずれです。
産廃業者の使う「リサイクル」という言葉は産廃処理をさすことが多いので覚えておいてください。
言葉の意味を知ることで処理までのハードルは下がる
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いかがでしょうか。
初めて知った言葉もあれば、違った意味で使っていたという言葉もあったのではないでしょうか。
言葉の意味をきちんと理解すれば、産廃処理業者との認識違いも起こらず、スムーズな処理ができるでしょう。
「てきせつ」では、廃棄物業界のあるあるや専門用語について分かりやすく発信しています。
その他にも、困りごとがある方はお気軽にお問い合わせください。
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