愛知県は実地確認が必須!詳しい条例改正の内容や他の都道府県との違いを解説
お役立ちコラム
2024/02/02
自社が排出する廃棄物を産業廃棄物処理業に委託する際には、不法投棄や不正をしない「業者選定」を行う必要があります。
正しい業者選定を行い、不正行為に巻き込まれないためには、1年に1回の「実地確認」が効果的です。
この実地確認は、全国の都道府県では努力義務になっていることが多いですが、愛知県では1年に1回の実地確認が義務化されています。
そこで今回の記事では、産業廃棄物の管理業務における実地確認の概要や、義務化されている愛知県で実地確認を怠った時の罰則について解説します。
産業廃棄物管理業務における「実地確認(現地確認)」とは?

産業廃棄物管理業務における「実地調査(現地調査)」とは、産業廃棄物の処理を委託する際に、排出事業者は「中間処理施設」に、中間処理業者は「最終処分場」に実際に足を運び、契約する内容やWebサイトや許可証に掲載されている情報通りに処理が行われているかを確認することです。
契約内容に「積み替え保管」を実施する場合は、積み替え保管施設も実地確認の対象となります。
実地確認の概要については、以下の関連記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

愛知県は2018年の条例改正で「実地確認」の規制が強化された

愛知県では、2018年10月に施行された「廃棄物の適正な処理の促進に関する条例の一部を改正する条例」により「1年に1回の実地確認の実施」と「実地確認を行った記録の5年間の保管」が義務化されました。
ただし、一度実地確認を行った上で継続契約を締結した場合や、契約先の産業廃棄物処理業者が優良産廃事業者の場合など、特定の条件を満たした場合には、1年に1回の実地確認は免除されます。
愛知県以外では、岩手県や宮城県などの10都道府県と10政令市で、実地確認が義務化されています。
愛知県での実地確認の義務化についての詳細は、以下の関連ページをご覧ください。
▼参考サイト:廃棄物の適正な処理の促進に関する条例 第7条に関するガイドライン (排出事業者用)
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/278568.pdf
愛知県で1年に1回の実地確認を怠るとどうなる?

愛知県で「1年に1回の実地確認の実施」と「実地確認を行った記録の5年間の保管」を怠った場合には罰則があるのでしょうか?
愛知県で実地確認を怠った際には、愛知県知事から勧告を受ける可能性があります。
さらに、勧告を受けたにもかかわらず、正当な理由なしに勧告に従わなければ、愛知県の広報やインターネット上でその旨を公開できると記載されています。
罰金や禁固刑はありませんが、勧告に従わなかったことが公表されると、企業のイメージダウンは免れません。十分に注意しましょう。
愛知県の実地確認はオンライン会議システムも認められる?

近年、産業廃棄物処理業界でもデジタル化、DX化が進められており、実地確認もオンライン会議システムを使って代用しても良いのでは?という意見が増えています。
環境省からも2023年3月31日に、廃棄物処理法(廃掃法)で規定されている排出事業者責任における実地確認にデジタル技術を活用することを可能にする旨の通知が公表されました。
※出典:【通知】デジタル原則を踏まえた廃棄物の処理及び清掃に関する法律等の適用に係る解釈の明確化等について(環境省)
https://www.env.go.jp/recycle/waste/reg_ref/index_digital.html
今後は愛知県を含めて、全国の都道府県で実地確認のデジタル化が進んでいくでしょう。
実際に新潟県や新潟市では、以前から実地確認におけるデジタル技術の活用を認めています。
デジタル技術を活用した実地確認の手法としては、以下のような活用事例が考えられます。
⚫️オンライン会議システムを使って、処理状況や帳簿内容の確認
⚫️ドローンを使って、処理施設や処理状況の確認
コロナ禍の影響で実地確認のデジタル化を認めた都道府県や自治体も多いため、直近で実地確認をする予定のある方は、管轄する行政と訪問先の産業廃棄物処理業者に確認して、デジタルツールを活用した実地確認の可否を確認してみてください。
信頼できる産業廃棄物処理業者を探すなら「てきせつ」へ

産業廃棄物の処理を委託する際に、業者選定に失敗すると不法投棄やその他の違反行為に巻き込まれるリスクがあります。
契約書を締結する前に、実際に委託先の処理施設を訪問して、処理状況や従業員の働く姿勢などを確認して、信頼できる業者かどうかを確認しましょう。
愛知県では毎年の実地確認が義務化されていますが、優良産廃事業なら1度だけの実地確認で良いので、できたら優良産廃事業者と契約したいと思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、愛知県内に優良産廃事業者は数多く存在するので、どの業者を選べばいいかわからない方も多いでしょう。
産業廃棄物に関する業者選定でお困りの方は、産業廃棄物処理業者と排出事業者のマッチングを行う「てきせつ」にご相談ください。お客様の状況をヒアリングさせていただき、最適な業者選定をサポートします。
適切な業者選定をして、安全かつ効率的な廃棄物管理を進めましょう。
https://tekisetsu.co.jp/contact/
この記事の関連記事
動物の死体の処理は「産業廃棄物」?状況別の正しい処理ルールを徹底解説
散歩道や所有する土地、あるいは事業敷地内で動物の死体を発見し…
散歩道や所有する土地、あるいは事業敷地内で動物の死体を発見し…
動物系固形不要物とは?産業廃棄物となるケースや間違えやすい法分類との違いをわかりやすく解説
「動物系固形不要物」という言葉、聞き慣れない方も多いかもしれ…
「動物系固形不要物」という言葉、聞き慣れない方も多いかもしれ…
動植物性残さとは?産業廃棄物としての分類からリサイクル手法まで徹底解説
食品工場やレストラン、あるいは薬品製造の現場から日々排出され…
食品工場やレストラン、あるいは薬品製造の現場から日々排出され…
繊維くずは産業廃棄物?定義・処理方法・排出事業者の注意点を徹底解説
アパレル業界や製造工場、建設現場、清掃業務などの現場では、ウ…
アパレル業界や製造工場、建設現場、清掃業務などの現場では、ウ…
産業廃棄物としての廃アルカリとは?種類・処理方法から委託時の注意点まで適正処理の重要性を徹底解説
製造業やクリーニング業、食品加工業など、多岐にわたる現場で排…
製造業やクリーニング業、食品加工業など、多岐にわたる現場で排…
産業廃棄物「廃酸」とは?種類やリスク、リサイクル方法を徹底解説
産業活動に伴い発生する産業廃棄物の中でも、「廃酸」は特に厳格…
産業活動に伴い発生する産業廃棄物の中でも、「廃酸」は特に厳格…
産業廃棄物「燃え殻」とは?定義・処理方法・注意点をわかりやすく解説
事業活動に伴って発生する廃棄物の中でも、「燃え殻」は適正処理…
事業活動に伴って発生する廃棄物の中でも、「燃え殻」は適正処理…
解体工事から廃棄物処理までワンストップで対応可能な業者とは
建物の老朽化や再開発によって、解体工事のニーズは年々高まって…
建物の老朽化や再開発によって、解体工事のニーズは年々高まって…

