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産業廃棄物の排出事業者責任(処理責任)とは?注意すべき「5つのポイント」をわかりやすく解説

お役立ちコラム

2023/06/01

事業活動において廃棄物処理は、これまで以上に重要な意味を持つようになってきました。

 

廃棄物処理法では、産業廃棄物の処理責任は排出事業者にあると定められており、適正に処理が完了するまで見届ける必要があります。

 

排出事業者の責務を全うし、信頼できる処理業者に委託するためにも、排出事業者責任ついて理解を深めておきましょう。

 

今回は、産業廃棄物の排出事業者責任について、注意すべき「5つのポイント」からわかりやすく解説していきます。

排出事業者責任(処理責任)とは?産業廃棄物を処理する「2つの方法」 

 

廃棄物処理法では、「排出事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない」と定めています。

 

つまり、発生した廃棄物は、処理が完了するまで排出事業者に責任があるということです。

 

処理業者と委託契約を結び、廃棄物を引き渡したとしても、処理業者が不法投棄を行った場合は、排出事業者の責任として、重い罰則がかけられてしまいます。

 

自らの責任において適正に処理しなければならないのですが、産業廃棄物を処理する方法としては次の2つがあります。

方法1:自ら処理 

排出事業者が自ら産業廃棄物を処理する方法です。

 

自ら処理する場合であっても廃棄物処理法に定められた、運搬や処分に関する基準を満たした処理を実施する必要があります。

 

自分の敷地内だからといって焼却をしたり、埋立をした場合は処理違反として罰則の対象となります。

方法2:委託処理

自社での処理ができない場合は、産業廃棄物処理業の許可を持った処理業者に委託して適正処理を行います。

 

多くの排出事業者は自社で処理をすることが難しいため、委託処理を選択するのが一般的です。

排出事業者が果たすべき「5つの責任」 

 

排出事業者責任を果たすためには、注意しなければならないポイントがあります。

 

正しく責任を理解することで、不適切処理を未然に防げます。

 

ここでは5つの責任について見ていきましょう。

責任1:処理基準を守る 

廃棄物処理法で定められている次の処理基準を遵守する必要があります。

 

・収集運搬基準

 

・積替保管基準

 

・中間処理基準

 

・埋立処理基準

責任2:保管基準を守る

排出事業者は産業廃棄物が収集運搬されるまでの間、廃棄物処理法で定められている廃棄物の保管基準を遵守し、生活環境、自然環境の保全上支障がないように保管しなければなりません。

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責任3:委託基準を守る 

産業廃棄物を他社に委託する際、次の委託基準を遵守する必要があります。

 

①委託する処理業者が産業廃棄物処理業の許可を取得していること

 

②委託する廃棄物の内容が処理業者の事業内容に含まれていること

 

③産業廃棄物処理委託契約書を書面にて締結すること

責任4:マニフェストを発行する 

排出事業者は、廃棄物の引き渡しの際に廃棄物管理票と呼ばれるマニフェストを発行することが義務付けられています。

 

マニフェストは引き渡しから収集運搬完了、中間処理完了、最終処分完了というように、それぞれの工程が適切に完了したかを確認するための伝票です。

 

マニフェストを適切に運用することにより、廃棄物が適切に処理されたという証明になるため、必ず発行しなければなりません。

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責任5:最終処分完了まで責任を持つ 

廃棄物を処理業者に引き渡し、目の前からなくなると、どうしても処理責任の意識が薄らいでしまいますが、処理業者のミスで適切な処理が行われなかった場合、その責任は排出事業者に問われてしまいます。

 

直接的には見えづらい部分かもしれませんが、処分場の現地視察や許可証の確認、マニフェストの確認をするなど、適正な処理を行うために、排出事業者としての責任を果たしてきましょう。

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排出事業者責任(処理責任)に関する罰則「3選」 

 

排出事業者責任として定められていることに違反した場合、どのような罰則があるのかを確認していきましょう。

罰則1:産業廃棄物の不法投棄

【罰則】5年以下の懲役または1千万円以下の罰金(法人においては3億円以下の罰金)もしくはその両方

罰則2:契約書やマニフェストの不備

(契約書)【罰則】3年以下の懲役または300万円以下の罰金もしくはその両方

 

(マニフェスト)【罰則】1年以下の懲役または100万円以下の罰金もしくはその両方

罰則3:無許可業者への委託

【罰則】5年以下の懲役または1000万円以下の罰金もしくはその両方

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排出事業者責任(処理責任)はてきせつに果たしましょう! 

 

排出事業者責任に違反した場合、重い罰則の対象となります。

 

不法投棄のような、普通に考えればわかるような違反もあれば、マニフェストの不備や無許可業者への委託など、しっかりと情報を把握した上で調べないと正しいかどうか分からないこともあります。

 

どのような行為が処理責任違反になるのかをしっかりと把握して、正しい運用を心がけていきましょう。

 

「てきせつ」では、廃棄物処理のリスクについても分かりやすく発信し、産業廃棄物に関する疑問や困りごとを解決していきます。

 

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