収集運搬業者のトラックを手配できない!事前に準備すべき3つの対処法
お役立ちコラム
2024/08/01
希望通りにトラックを配車できなくて困っていませんか?
産業廃棄物処理業界や運送業界では、慢性的な「ドライバー不足」に悩まされています。
ドライバー不足が続いていることで、産業廃棄物の収集運搬を依頼したい排出事業者も希望通りにトラックを手配できなくて困っていませんか?
そこで今回は、収集運搬業者のトラックをスムーズに手配できるようにするために、事前に準備したい3つの対処法を解説します。
今回の内容を実施することで、トラックの手配をスムーズに進められる可能性が高まるので、ぜひ実践してみてください。
産業廃棄物処理業者における2024年問題とは

産業廃棄物処理業界においてドライバー不足が改善されていない理由の1つに「2024年問題」があります。
2024年問題とは2024年4月1日から自動車運転業務に関わる労働者の時間外労働を年間960時間までに制限する施策のことを総称した表現です。
今までドライバー不足だった業界で、今まで以上に労働時間を削る必要があるため、さらにドライバー不足が加速すると言われています。

収集運搬車両を手配できないことで起こる「3つのリスク」

ドライバー不足により、排出事業者が収集運搬車両を希望通りに手配できなくなると、様々なリスクが起こり得ます。
ここでは代表的な3つのリスクについて考えていきましょう。
問題点1:衛生面のリスク
計画通りに産業廃棄物の処理が進められないと、保管場所に産業廃棄物が溜まることになります。
産業廃棄物が溜まってしまうと、害虫や悪臭が発生する原因となります。
問題点2:事故や怪我のリスク
産業廃棄物の中には、鋭利なものや有毒性のあるものもあるため、長期間保管しているだけでも事故や怪我につながる恐れがあります。
問題点3:行政指導のリスク
産業廃棄物の保管場所には、産業廃棄物を安全に保管するための細かいルールが定められています。
これに違反すると行政指導を受ける可能性が高まります。

業廃棄物の収集運搬に困らないための「3つの対処法」

今後すぐに業界全体でドライバー不足が解消されるということは期待できないので、少しでもスムーズに車両を手配するためにやるべき3つの対処法を解説します。
対処法1:定期回収を組む
産業廃棄物の排出頻度がある程度読めているのであれば、収集運搬車両を定期便として確保することが効果的です。
例えば、毎月第1月曜日に2t車を定期予約する運用です。
産業廃棄物の排出量に多少のバラツキがある場合でも、1車に乗り切らなかった分は翌月に回せるので、保管場所を清潔に保つ最低限の回収頻度を確保できます。

対処法2:複数の収集運搬業者と契約をする
複数の収集運搬業者と契約するという運用も効果的です。
契約先が1社のみの場合は、希望日時に車両が埋まっていたら手配ができませんが、依頼先が複数あることでその選択肢は増やせます。
対処法3:自社運搬を活用する
産業廃棄物の排出量が少量の場合は、自社運搬で産業廃棄物処理施設に持ち込む運用もおすすめです。
保管している産業廃棄物を工事車両や軽トラックに積み込んで、自社で運び込む運用も可能です。
ただし、マニフェストの運用や処分業者との事前契約などの注意点はあるので、詳細は以下の関連記事をご覧ください。

収集運搬業者の現地作業の効率化のために排出事業者がやるべき「3つの工夫」

2024年問題によりドライバーの労働時間が削られることで、排出事業者としてもドライバーの現地作業を効率化する工夫をすることが求められます。
工夫1:産業廃棄物を品目ごとに分別・整理する
産業廃棄物の収集運搬車両のドライバーが積み込み作業をスムーズに行うためには、産業廃棄物の分別・整理の徹底が最も重要です。
産業廃棄物が煩雑に置かれていると、1つずつ品目を確かめながら契約内容の確認も必要になります。
その日に回収すべきもの、回収できるものを瞬時に判断し、効率的に積み込み作業を行うためにも、産業廃棄物の分別を徹底しましょう。
工夫2:パレットやバッカンで保管する
産業廃棄物をバラ積みすると、どんなに工夫しても数十分の積み込み時間がかかります。
しかし、産業廃棄物をパレットやバッカンで保管しておくと、フォークリフトやクレーンを使って、まとめて積み込めます。
作業時間が大幅に短縮できるため、ドライバーの現地拘束時間が減り、次回以降の収集運搬車両を確保しやすくなります。

工夫3:待ち時間が内容に配車依頼をする
収集運搬車両を敷地近くにつけたものの、別の作業をしていたり、入場に順番待ちが発生していたりすると、ドライバーの拘束時間が長くなってしまいます。
収集運搬車両が来る時間帯はスムーズに入場できるように工夫しておくことで、ドライバーの拘束時間が減り、次回以降の産業廃棄物処理業者としても隙間時間で配車を組みやすくなります。
収集運搬業者と排出事業者が協力して効率的な廃棄物処理フローを構築しましょう

産業廃棄物の収集運搬をスムーズに実施するためには、業者側もドライバー採用や運搬効率を上げる提案などの工夫が求められます。
しかし、排出事業者としても今回解説したような工夫をすることで、業界全体のドライバー不足の改善に貢献でき、結果的に自社が希望通りに配車できる可能性を高めます。
収集運搬車両の確保以外にも、産業廃棄物のことでお困りの方は、産業廃棄物の適正処理を推進するポータルサイト「てきせつ」にご相談ください。
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