今まで売れていたストレッチフィルムが産廃に!?回収や買取をしてもらえなくなる?
お役立ちコラム
2024/04/01
企業から排出されるごみの多くは「産業廃棄物」として適正処理されていますが、実は産業廃棄物ではなく「有価物」として売却できるものもあるとご存知でしょうか?
有価物として取引できるものはいくつか種類がありますが、その筆頭は物流業や製造業で使われる「ストレッチフィルム」です。
しかし、従来は有価物として取引されていたストレッチフィルムですが、ここ数年は相場が変わりつつあります。
そこで今回の記事では、ストレッチフィルムが有価物として買取される理由や今後の市場動向、ストレッチフィルムのリサイクル事例についてわかりやすく解説します。
ストレッチフィルムとは?

ストレッチフィルムとは、物流業や製造業で荷物をパレットに乗せて運搬する際に、荷物がズレないように荷物とパレットを固定するために使われるプラスチック製の薄いフィルムです。
取引量の多い物流業、製造業の大手企業にもなると、月間で10トン近くのストレッチフィルムを使うこともあります。
10トンものストレッチフィルムが買取できるのか?産業廃棄物としてコストがかかるのか?により、企業が支払うコストが大きく変わるため、業界全体で大きな注目が集まっています。

ストレッチフィルムが有価で買取可能な理由と背景

そもそも廃棄物をリサイクルする際には、構成する素材が「単一素材」である方がリサイクルがしやすく、リサイクル後の素材の純度も高くなります。
例えば、プラスチックや金属、合成ゴムなどが混ざっているノートパソコンをそのままリサイクルするよりも、できる限り単一素材になるまで分解した後にリサイクルした方が素材の価値が高まるのです。
この点でストレッチフィルムは、LLDPE(直鎖上低密度ポリエチレン)という素材単一で構成されているため、リサイクルしやすく、有価物としての市場価値も高くなります。
今まで買取してくれていたストレッチフィルムが産廃に!?

従来は有価買取されていたプラスチックフィルムですが、近年は産業廃棄物として処理されることも増えてきました。
その背景には2017年ごろから実施された、世界的な廃プラスチックの輸出入の規制強化があります。
それまでは中国や東南アジア諸国が経済的な急成長に伴い、資源全般が不足していたため、世界中から金属やプラスチックを買い取っていました。
しかし、世界中から中国や東南アジア諸国に「プラスチック資源」の名目で輸出されていた廃プラスチックには、資源として使えないレベルの質の悪いプラスチックも多く混ざっており、大きな問題となりました。
これにより従来は有価物として取引されていたストレッチフィルムも産業廃棄物として処理されることが増えてきたのです。

ストレッチフィルムを買取できる業者ももういないの?

世界的に規制が強化されるまで、日本国内でストレッチフィルムを買い取り、海外に売却していた業者は、今ではストレッチフィルムを買取できなくなっています。
しかし、ストレッチフィルムを日本国内で買い取り、日本国内でリサイクルしている企業であれば、まだまだストレッチフィルムの買取をしていることがあります。
資源の買取に関しては、日々刻々と相場が変わっているため、現状はストレッチフィルムを産業廃棄物として処理している企業で、今後は有価買取できる取引先を探している企業のご担当者様は、てきせつまでお問い合わせください。
最適な業者をマッチングさせていただきます。
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※必ずしも有価買取できる取引先があるわけではないので、あらかじめご了承をお願いします。
ストレッチフィルムの再資源化事例3選

ストレッチフィルムの排出量の多い企業は、積極的にストレッチフィルムの再資源化に取り組んでいます。
ここでは3つの事例をご紹介します。
事例1:株式会社伊藤園
飲料メーカー大手の「伊藤園」では、
廃棄するストレッチフィルムを自動販売機横の回収ボックスで使うビニール袋の原料の一部または全てとして使っています。
この取り組みにより、リサイクル材100%の回収袋に切り替えることで、CO2排出量を1枚あたり約60%削減、年間ではCO2排出量を約95t削減に成功しています。
※情報参照元:https://www.itoen.co.jp/news/article/46337/
事例2:株式会社QVCジャパン
通販を中心としたマルチメディア事業を行う「QVCジャパン」では、
ストレッチフィルムを商品配送段ボールに書類やチラシを貼り付けるために使う「デリバリーパック」にリサイクルしています。
これにより年間10トン排出されるストレッチフィルムの再資源化に成功しています。
※情報参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000018268.html
事例3:スーパーバッグ株式会社
手提げ袋や紙袋の製造メーカー「スーパーバッグ」では、
自社の物流センターや製造工場から排出したストレッチフィルムを集めて、エコなごみ袋にリサイクルしています。
製造したごみ袋は、再び自社の物流センターや製造工場で使い、資源循環に成功しています。
※情報参照元:https://www.superbag.co.jp/news/files/circulation-rerecycling.pdf
ストレッチフィルムの買取業者を探すなら「てきせつ」へ

ストレッチフィルムのように、相場により有価物や産業廃棄物に分類が異なるものは多く、常に業界の最新情報や市場動向を把握する必要があります。
しかし、日々の業務の中、廃棄するごみのために情報収集の時間を作れないという方も多いでしょう。
そのような方は、産業廃棄物の適正処理を推進するポータルサイト「てきせつ」にお任せください。
てきせつのオウンドメディアでは、業界の最新情報を毎月更新していますし、お問い合わせいただければ個別のご質問にも回答させていただきます。
産業廃棄物のお困りの方は、てきせつまでお気軽にお問い合わせください。
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